帰省や旅行のほか、里帰り出産をした場合など、赤ちゃん連れで飛行機を利用することもあるでしょう。
小さな体に負担はないのか、いつから、どうやったら乗れるのか…いろいろ気になりますよね。ルールやサービス内容は航空会社によって差があるため、ここではANAとJALの例をご紹介します。
※ご利用の際は、各航空会社WEBサイト等にてご確認ください。

赤ちゃんはいつから飛行機に乗れる?

国内線も国際線も、生後8日目から搭乗することができます。 上空では気圧や酸素濃度が下がり、体にある程度の負担はかかりますが、健康状態に影響を与えるほどではないので心配はいりません。気になる場合は、かかりつけ医に相談してからにすると安心できるでしょう。

付き添いは必要?

国内線は、3歳未満の幼児には12歳以上の同伴者が必要です。 国際線の場合、2歳未満の幼児にはANAで12才以上、JALでは16歳以上の同伴者が必要とされています。

国内線では大人1名につき3歳未満の幼児2人まで、国際線は2歳未満の幼児2人までが一緒に搭乗可能です。大人1人で幼児を2人同伴する場合、1人は抱っこで乗ることができますが、もう1人は座席が必要です。

予約はどうする?料金は?

飛行機を利用することが決まったら、早めに航空券を予約し、座席指定も済ませておくことをおすすめします。予約も座席指定も、航空会社のWEBサイトまたは電話で可能です。

2歳以下の幼児は、大人の膝の上に座らせる場合、国内線は無料です。座席を使う場合は3〜12歳の子どもと同じ小児運賃がかかります。
座席を使わず抱っこで乗る場合も、予約の際に、赤ちゃんがいる旨は伝えておきましょう。

国際線は、座席を使用する場合は大人と同額の運賃が必要で、膝上で抱っこする場合でも大人運賃の10%を支払います。

座席はどこを選ぶべき?

席は通路側がおすすめです。ぐずった赤ちゃんをあやしたり、オムツ替えに立ったりなど、動きやすいからです。客室乗務員にサポートを頼みたい際にも、通路席の方が声をかけやすく、助けてもらいやすいメリットがあります。

座席の位置は、乗り降りの際に移動距離が少ない前方か、おむつ交換台付きのトイレが近い最後方を選ぶと良いでしょう。機体後方は、通路に広いスペースがあるため抱っこしてあやすときも誰かの邪魔になる心配がなく、客室乗務員が近くに待機しており、サポートが得やすい場所でもあります。

また、機内専用のベビーベッド(バシネット)を使いたい場合、設置できる座席は限られているため、早めに予約しておきましょう。

ベビーカーは機内持ち込みできる?

機内に持ち込める手荷物は大きさに制限があるため、多くのベビーカーはサイズオーバーで持ち込みができません。

持ち込めないベビーカーは、チェックインの際にカウンターで預けます。大きな空港では手荷物預かりに長蛇の列ができていることが多いですが、ベビーカーは専用カウンターで並ばずに預けることができます。
預けたあとは、搭乗するときまで空港内専用のベビーカーを無料でレンタルすることが可能。出発地で頼んでおけば、到着地でも、飛行機を降りてから手荷物を受け取るまでの間、借りることができます。

飛行機に乗ったらどうする?

2歳以下の子どもがいる場合、他の乗客より先に機内へ案内されます。慌てずゆっくり席まで行けること、落ち着いて手荷物の整理ができることなどが優先搭乗のメリットです。
機内で使いそうなものは手元近くに置き、それ以外は頭上の荷物入れや前の座席下に収めておきましょう。

赤ちゃんを抱っこして乗る場合、シートベルトを締めるのは大人だけです。先にママパパがシートベルトを締めてから、抱っこしてください。抱っこ紐を使う場合も、シートベルトをした上に抱っこ紐を装着します。

機内で気をつけることは?

離着陸時には急激な気圧があり、耳がツンとして痛みを感じることもあります。唾液を飲み込むなど「耳抜き」すれば治りますが、赤ちゃんはそれができません。
違和感や痛みで泣いてしまうこともあるので、耳抜きの代わりにミルクなどを飲ませてあげましょう。飲ませるのは、離陸直前。滑走路にいる間に飲み切ってしまわないよう、上手にタイミングを見計らうのがポイントです。

また、機内は乾燥しているので、こまめに水分補給をさせ、肌がカサカサしていないかケアをしてあげるといいでしょう。肌寒く感じることもあるので、上着やおくるみなどを用意しておくのもいいかもしれません。

横抱きをする際は、頭が通路にはみ出さないように十分注意してください。歩いている人がぶつかって思わぬ怪我につながる危険があります。

機内で受けられるサービスは?

機内には、おむつ交換台付きのトイレがあり、無料で使用できる紙おむつも準備されています。また、ミルクを作るためのお湯をもらうことも可能。おもちゃの提供や、絵本の貸し出しも。

ただし、お湯をもらえるのは離陸後、シートベルト着用サインが消えてから。気圧変化対策として離陸前に飲ませるものは、あらかじめ用意しておきましょう。 機内への液体類の持ち込みは規定により制限されていますが、赤ちゃんのミルクやミルク用のお湯、ベビーフードなどは例外です。手荷物検査場でチェックを受ければ持ち込むことができます。

国際線では、離乳食や幼児食など、月齢や年齢に合わせた機内食が提供されます。

機内用のベビーベッド(バシネット)も借りられます。長時間のフライトの場合は特に、体を伸ばしてゆったり寝かせることができておすすめです。利用できる座席が限られているので、事前に予約しておくと安心です。

機内には何を持って入ればいい?

機内で必要になる可能性が高いものは、授乳とおむつ替えに必要なもの、衣服を汚してしまった時のための着替えと、汚れ物やゴミを入れるビニール袋などです。

もう一つ、ぜひ持ち込んでほしいのが抱っこ紐です。
ママパパの膝の上で過ごさせる場合、赤ちゃんはシートベルトを締めません。大きな揺れなどがあった場合に抱っこ紐でしっかり保持できていれば安心ですし、機内でぐずった時には抱っこ紐であやした方がママパパの負担を減らすことができます。

また、忘れがちなのがパスポート。国際線は赤ちゃんもパスポートが必要なので、忘れずに準備しましょう。

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