出産後の退院時や1ヶ月検診などの定期検診など、赤ちゃんを連れて移動する機会はたびたびあります。自家用車が使えず、公共交通機関での移動も難しいときは、タクシーが頼りになります。
今回は、赤ちゃんとタクシーに乗る際のポイントをまとめました。

赤ちゃんとタクシーに乗るのはOK?

出産後しばらくは、ママの体もダメージが残り、何をするのも大変。できるだけ負担を減らす工夫が必要です。
赤ちゃんを連れて出かける際は、自家用車を運転してくれる家族がいればベストですが、そうでなければドアtoドアで移動できるタクシーが便利です。

最近は、出産後の退院時に利用できる「産後タクシー」や、子供の乗車をサポートしてくれる「子育て応援タクシー」「ママサポートタクシー」など、ママに寄り添うサービスを提供するタクシー会社が増えています。地域によっては「マタニティタクシー」や「陣痛タクシー」など、出産前から手厚いサポートが受けられるケースも。上手に活用しましょう。

タクシーには、車種によって定員が設けられています。 一般的なタクシーの定員は、運転手を除いて4名。12歳未満の子供は3人で大人2名と換算されるため、ママパパと子供3人で定員いっぱいとなります。ママと赤ちゃんだけでなく、ほかの家族も一緒に乗車する際は注意が必要です。

タクシーに乗る前の準備は?

乗車日と時間が決まったら、事前に予約しておくと安心です。
配車アプリを利用すると、予約から支払までスマートフォン1つで済むので便利です。地域や会社によっては車種の指定が可能な場合も。ベビーカーごと乗車したい場合はミニバンタイプのタクシーを予約しておきましょう。 車内が狭い一般タクシーの場合は、ベビーカーは折り畳んでトランクに収納し、運んでもらいます。

タクシーはチャイルドシートの使用義務を免除されており、赤ちゃんを抱っこして乗車することができます。赤ちゃんの安全を守るためのものですから、タクシーに乗せるときもチャイルドシートを使用するのがベストです。
自分のものを持ち込んで使える会社があるほか、事前予約すれば月齢に合ったチャイルドシートを準備してくれる会社も。会社によって対応はさまざまなので、予約の際にきちんと確認しましょう。
急遽タクシーに乗らなければならないときや短時間の移動など、チャイルドシートを使用しない場合は、抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこして乗るようにしましょう。

赤ちゃんとのお出かけは、荷物が多くなりがちです。どんなバッグに、どう荷物を収納するか工夫が求められますよね。
スマートフォンや財布、赤ちゃんが吐き戻しなどした際に口を拭くウェットティッシュ、ぐずったとき気を紛らせる小さいおもちゃなど、車内で必要になりそうなものは、すぐに取り出せるところに準備しておきましょう。

移動中に眠ってもらうためミルクを飲ませてから出かけたいママも多いかもしれませんが、車酔いや吐き戻しの心配があるので、乗車直前の授乳は避けた方が良さそう。できれば1時間前、遅くとも30分前までには済ませておくことをおすすめします。

抱っこ紐でタクシーに乗車する時はどうする?

車内では、運転席の真後ろに座ることをお勧めします。
車種にもよりますが、衝突事故があったとき、最も生存率が高いのは運転席の真後ろと言われているからです。

座ったら、シートベルトを締めます。
後部座席でもシートベルトを着用することは、道路交通法により義務付けられています。安全のためにも守りましょう。

ただし、シートベルトを締めるのは大人だけ。
チャイルドシートがないタクシーでは、まずママパパがシートベルトを締めてから、赤ちゃんを抱っこします。赤ちゃんの体の上からベルトを締めてはいけません。衝突事故や急ブレーキがあったとき、衝撃で食い込むベルトの負担が、赤ちゃんには大きすぎるからです。

しっかり保持できる抱っこ紐を使うとより安全・安心ですが、難しければスリング等でもかまいません。素手での抱っこは危険なので避けてください。

赤ちゃんとタクシーに乗ることには心配や不安もあるかもしれませんが、車の振動が胎内環境に似ているため、赤ちゃんは安心して眠ってしまうことも少なくありません。ママパパも、赤ちゃんがよりリラックスできるよう、ゆったりした気持ちでいられるよう心がけましょう。

密着して赤ちゃんを包み込む抱っこひもと重さによる負荷軽減ができるヒップシートがセットになったBELK-S firstセットはこちら