育児初心者必見!赤ちゃんの誤飲を防ぐために大切なこと
赤ちゃんと暮らし始めると、「えっ、こんなものも口に入れちゃうの!?」と驚くこと、ありますよね。赤ちゃんにとって、見るものすべてが初めてで、なんでも「お口チェック」してしまうのが普通。でも、思わぬものを飲み込んでしまうと大きな事故につながる可能性も。
この記事では、赤ちゃんの誤飲を防ぐために知っておきたい大切なポイントをわかりやすくご紹介します。知っておくだけで、心構えになりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
赤ちゃんは、生まれてすぐの時期から「口」を使って物の感触や味を確かめようとします。これは、赤ちゃんの発達過程で自然なこと。目や手の感覚よりも、口の感覚のほうが早く発達するため、身の回りのものを“お口チェック”するのは当たり前の行動なのです。
でも、それが時に「飲み込んでしまう」という危険な事故につながることも。大人の感覚では気づきにくいですが、赤ちゃんにとってはすべてが新しく、すべてが興味の対象。まずはその行動の意味を理解することが、誤飲予防の第一歩になります。
【家の中に潜む、誤飲しやすいもの】
赤ちゃんの手の届く場所には、意外とたくさんの危険が潜んでいます。特に注意が必要なのは以下のようなものです:
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ボタン電池(リモコン、体温計、おもちゃなど)
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硬貨や小さなおもちゃのパーツ
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薬、サプリメント
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カプセル型の洗剤
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飴やナッツなどの小さな食べ物
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ビニール袋やシール、ヘアゴムなどの生活小物
これらは、赤ちゃんにとっては「遊び道具」や「食べ物」に見えてしまうことも。見つけた瞬間に口に運んでしまうので、大人の想像以上にスピーディーに誤飲が起こるのです。
【誤飲してしまったとき、どうする?】
万が一、赤ちゃんが誤って何かを飲み込んでしまった場合、自己判断せずに、状況を冷静に観察することが大切です。**そして、何を飲み込んだかによって対応が変わってきます。
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ボタン電池や磁石など危険なものを飲み込んだときは、すぐに救急車を呼ぶか病院へ。吐かせてはいけません。
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鋭いものや化学物質(薬・洗剤など)の場合も、無理に吐かせず、中毒110番(072-727-2499 または 029-852-9999)に相談を。
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喉に物が詰まって苦しそうなときは、背中を叩く「背部叩打法」などの応急処置を行い、呼吸が止まりそうであればすぐに119番通報を。
どんな場合でも、「大丈夫かも」と様子を見るのではなく、専門機関に相談・受診することが命を守るカギになります。
【今日からできる、誤飲予防の習慣】
誤飲を防ぐためには、特別な準備や道具が必要なわけではありません。大切なのは、日々の暮らしの中で「ちょっと気をつけてみる」こと。
まずは、赤ちゃんの目線にしゃがんで部屋を見渡してみると、大人では気づきにくい小さな物が落ちていることに気づくはずです。床に置きっぱなしのペンキャップや、ソファの下に転がった小さな部品など、赤ちゃんにとってはそれが「おもちゃ」になってしまいます。
また、小物類は赤ちゃんの手の届くところに置かないようにしましょう。「ちょっとここに置いておこう」が思わぬ事故につながることもあるので、使い終わったものはすぐに元の場所へ戻すよう心がけてください。
おもちゃについても、対象年齢をしっかり確認することが大切です。月齢に合わないおもちゃや、パーツが外れやすいものは、誤飲のリスクが高まるため注意が必要です。
食事のときも同様に、赤ちゃんの成長に合わせて、食べ物の大きさや形、固さを調整しましょう。丸くて小さい食べ物は気管に詰まりやすく、油断は禁物です。ほんの少しの配慮で、事故のリスクはぐんと下げることができます。
【 成長に合わせて、環境も見直そう】
赤ちゃんの成長は驚くほど早く、「昨日までは届かなかった場所」に、今日は手が届くようになっていた、ということはよくあります。だからこそ、一度安全を整えたからといって終わりではなく、定期的に環境を見直していくことがとても大切です。
赤ちゃんの動きが増えてきたら、その時点で家具の配置や物の置き場所を見直し、思いがけないところに危険が潜んでいないか確認しましょう。特に、床の上や家具の下に小さな物が落ちていないかのチェックはこまめに行うのがおすすめです。
新しく家電や家具を買ったときにも、その周囲に誤飲につながるような部品や包装材が落ちていないか、見落としがないように気をつけたいところです。
また、意外と忘れがちなのが外出先での誤飲リスクです。祖父母の家や知人宅などでは、赤ちゃんにとって危険なものが無造作に置かれていることもあります。出かけた先でも、赤ちゃんの目線で周囲を見渡して、安心して過ごせるような環境を整えてあげましょう。
こうした小さな意識の積み重ねが、赤ちゃんの安全を守り、家族みんなが安心して過ごせる空間づくりにつながります。
【まとめ】
赤ちゃんの誤飲はどの家庭でも起こりうる、身近で油断できない危険のひとつです。
でも、「なぜ口に入れるのか」、「何が危ないか」、「どう対処するか」を知っておくだけで、そのリスクは大きく減らすことができます。
毎日の暮らしの中に、小さな注意と工夫を取り入れて、赤ちゃんが安心して成長できる環境を整えていきましょう。「誤飲予防」は、子どもの命を守る大切な第一歩です。