0歳からの絵本と寝かしつけ
「そろそろ寝てほしいけれど、なかなか寝ない」「お布団に入っても目がパッチリしていてどうしよう……」と、毎日の寝かしつけに悩む大人は少なくありません。
そこで今回は、0歳から取り入れられる絵本を使った寝かしつけのヒントをご紹介します。夜の時間を穏やかに過ごすための、ひとつのきっかけになれば嬉しいです。
0歳の赤ちゃんと絵本、どんなふうに楽しむ?
「まだ生後数か月なのに、絵本って早いかな?」「じっと見ていられるのかな?」と、迷うこともありますよね。
この時期の絵本は、ストーリーをしっかり楽しむというよりも、ページをめくる音や、そばで語りかける大人の声の響きそのものを感じる時間なのかもしれません。
だからこそ、まずは心地よい時間を楽しむことから始めてみましょう。
夜のルーティンに「絵本」を取り入れる理由
毎日の生活リズムのなかに、小さな「おやすみのサイン」を決めておくと、赤ちゃんの体が自然と睡眠モードに入りやすくなるといわれています。そのサインの一つとして、絵本はとてもおすすめのアイテムです。
例えば、お風呂に入って、お部屋の明かりを少し落として、パジャマに着替えたあと。決まった流れの中で絵本を開くことで、「あ、もうすぐねんねの時間だ」となんとなく赤ちゃんも感じ取っていきます。
テレビやスマートフォンの光とは違って、紙の絵本をめくる手ざわりや、すぐ近くで聴く大人の声は、赤ちゃんにとって安心する時間になります。毎日同じ時間に、同じような穏やかな時間が流れることで、心がすーっと落ち着いて眠りにつきやすくなります。
0歳児の寝かしつけにぴったりな絵本の選び方と関わり方
いざ寝かしつけに絵本を開いてみようと思っても、「どんな本がいいのかな」と迷ってしまうこともあります。
この時期は、ページの文字数が少なくて、赤ちゃんが思わず見入ってしまうようなはっきりした色使いのものや、動物の鳴き声・オノマトペ(擬音語)がたくさん出てくるものが手に取りやすくなります。
例えば、「いないいないばあ」のようなやり取りを楽しめるものや、「ころころ」「ぽとん」といったリズミカルな響きのある絵本は、耳で聴くだけでも心地よさを感じさせてくれます。
読んでいる途中に、赤ちゃんが違う方向を向いたり、ページに小さな手を伸ばしてきたりすることもありますが、それはごく自然なことです。
「最後までしっかり読まなくちゃ」と気負わず、赤ちゃんの気分に合わせて途中で閉じてしまっても大丈夫です。無理にじっとさせようとせず、その日の機嫌にそっと寄り添いながら、一緒にページをめくる時間を楽しんでみてくださいね。
なかなか寝てくれない夜、心が軽くなる工夫
「今日はなんだかいつもより元気いっぱいで、絵本を読んでも全然眠る気配がない……」そんな日も、子育ての中ではよくあることです。
そんなときは、絵本を読み聞かせること自体をゴールにせず、親子のスキンシップの時間として捉えてみましょう。大人の膝の上にちょこんと乗せたり、お布団に並んで横になりながら声をかけたりするだけでも、赤ちゃんにとっては十分に安心できる時間になります。
もし寝る気配がなくても、「今日は絵本の気分じゃなかったんだな」「また明日ゆっくり読もうか」と、気持ちを切り替えてみるのも大切かもしれません。完璧に進めようと頑張りすぎないことで、大人側の心にも少し余裕が生まれ、その穏やかな空気感が赤ちゃんにも伝わっていくでしょう。
心地よい眠りにつくために
育児の形は家庭によってさまざまで、その日の赤ちゃんの様子や体調によってもスムーズにいく日とそうでない日があります。思い通りにいかない日も多く、毎日の寝かしつけに試行錯誤を重ねることも少なくありません。
絵本の時間をきっかけに、一日の終わりに少しでも落ち着いた時間が作れると、大人にとってもほっとするひとときになります。無理のないペースで、それぞれの家庭に合った夜の過ごし方を見つけていくのが大切ですね。