子育て中のママパパの必需品、抱っこ紐。何歳になるまで使えて、先輩ママパパはいつ頃、どんな理由で抱っこ紐を「卒業」したのでしょうか。多様化する抱っこ紐について改めて情報を整理し、子どもの成長度合いに合った抱っこ紐を快適かつ安全に使いましょう。

抱っこ紐の種類はひとつじゃない?


抱っこ紐には、いろいろな形状のものがあります。
ざっくり大きく分けると、スリングなど布製のもの、両肩に掛けるキャリータイプ、赤ちゃんをウエストポーチのような台座に座らせるヒップシートの3タイプです。

最近人気なのは、リュックのように両肩に掛け、腰のベルトを締めて固定するキャリータイプ。ママパパと赤ちゃんが向き合う形になる対面抱っこのほか、同じ方を向く前向き抱っこやおんぶにも使える多機能抱っこ紐です。
両肩と腰に重さが分散するので、ママパパの体の負担が軽減されることが特長です。

スリングやベビーラップは、布で赤ちゃんを包むようにして抱っこします。スリングは横抱きもでき、ベビーラップは密着性が高く首もしっかり支えられるので、いずれも新生児期から使えます。軽いこと、使わない時は畳んでコンパクトに収納できることも魅力です。

ベルトを腰に巻いてバックルを留めるだけで装着できる、ヒップシート。台座に座らせるだけで抱っこができるため非常に手軽です。歩き始めなど抱き下ろしの機会が多い時期には特に重宝します。
キャリータイプの抱っこ紐にヒップシートが付いた、ヒップシートキャリアもあります。

成長過程ごとに最適な抱っこ紐は変わる?

首がすわって頭がグラグラしなくなるまでは、横抱きが基本です。
そのため、多くの抱っこ紐は使用可能期間を首がすわる目安の生後4ヶ月頃以降としています。
横抱きもできるスリングや、ベビーラップやヘッドサポート付きの抱っこ紐など縦抱きをしても首をしっかり支えられるものであれば、首すわり前から使用できます。

首がすわると、ほとんどの抱っこ紐を使えるようになります。
構造がしっかりして安定感のあるキャリータイプと、簡単に着脱できる布製タイプ。いずれも長所短所があり、それぞれ種類豊富な製品が販売されているので、好みや使い勝手に応じて選ぶと良いでしょう。

腰がすわる生後7ヶ月頃になると、ヒップシートを利用するママパパも多いです。
ヒップシートおよびヒップシートキャリアは、重さの負担を比較的感じづらいことが特長です。子どもの体重が重くなっても、他の抱っこ紐より楽に抱っこできます。

抱っこ紐卒業のきっかけは?

お出かけの際だけでなく、抱っこしながら家事をしたいときや寝かしつけなど、さまざまな場面で役立つ抱っこ紐ですが、いずれ卒業する時がきます。

卒業を検討する理由の1つは、ママパパの体への負担です。
厚生労働省の「平成22年乳幼児身体発育調査報告書」によれば、赤ちゃんの平均体重は、男女ともに1歳半で10kgを超え、2歳で12kg前後になります。抱っこ紐を使うことで重さによる負担が軽減されるとはいえ、10kg以上ともなると長時間の抱っこは辛く感じられるようになってきます。腰や肩・背中の痛みから、抱っこ紐卒業を考え始めるようです。

成長とともに、動きや視界が制限される抱っこ紐を赤ちゃんが嫌がるようになるのも、きっかけのひとつです。
1歳くらいになると早い子は歩き始めるため、歩きたがって抱っこを拒否するケースも増えてきます。

みんないつ頃卒業しているの?

成長の早さや子育ての環境はそれぞれ違い、抱っこ紐卒業の理由もさまざまなので断定はできませんが、目安としては1〜2歳の間というのが一般的なようです。

製品によって耐荷重量が異なるため、手持ちの抱っこ紐の体重制限を超えて使えなくなってしまうこともあります。
事故がないよう丈夫に作られている抱っこ紐ですが、想定以上の負荷には耐えられないこともあるので、製品ごとの耐荷重量を確認し、オーバーしたら絶対に使わないでください。

ヒップシートは何歳まで使える?

スリングなど布製の抱っこ紐やキャリータイプのものを卒業したあとも、ヒップシートを活用するママパパは少なくありません。
成長とともに自分で歩けるようになっても、お出かけ中に疲れたり眠ってしまったりして抱っこせざるを得なくなる場面は、意外とよくあります。
そんなとき、ヒップシートが役に立つのです。おしりを乗せて抱っこするだけなので簡単で、腰で重さを受け止められるため素手に比べてかなり楽に抱っこができます。

とはいえ、体重が15kg前後になってくると、さすがにママパパの腰への負担も大きくなります。

また、一般的なヒップシートは15〜20kg、3〜4歳くらいまでを対象としています。
前出の厚生労働省によるデータによれば、子どもの平均体重は3歳で13.5〜14kg、4歳になると15.5〜16kg程度になります。成長が早ければ20kgを超える子もいます。
その頃がヒップシート卒業の目安となるでしょう。

使っている製品の耐荷重量とママパパの体の負担を考慮して、卒業を検討してください。

BABY&Meのヒップシートキャリアはパーツを切り替えて使える「オールインワンヒップシートキャリア」です。
お子さまの成長に合わせて、いつでも快適な抱っこができます。