大人と比べて、かなり長い時間を寝て過ごす赤ちゃん。より快適に眠り、健やかに成長できるようにするには、寝るときに着せるものも大切です。

赤ちゃんにとって、睡眠とは?

寝る子は育つ、とよく言いますが、赤ちゃんはとにかくよく寝ます。
3~4時間おきに目を覚ますものの、新生児の合計睡眠時間は約15~18時間と言われています。1日の3/4の時間を眠って過ごしているんです。
成長とともに少しずつ短くなり、個人差はあるものの、生後半年頃になると13時間前後、1歳になる頃には11~12時間ほどになります。徐々に夜間にまとめて眠れるようになり、昼間の活動時間が増えていきます。

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、起きている間に見たり経験したりしたことを脳内で整理して記憶するというメカニズムも働きます。健やかに成長するため、睡眠はとても大切です。快適に眠れる環境を整えてあげたいですね。

赤ちゃんが寝る時は何を着せる?

寝る時に着るものといえばパジャマと考えるのが一般的ですが、1日のほとんどを寝て過ごす赤ちゃんの場合、何を着せればいいのでしょうか。

赤ちゃん用のパジャマも、市販されています。ただし70~80サイズより大きいものがほとんど。それより小さいうちは、ベビー服や肌着で構いません。やわらかく、肌にやさしい天然素材のものを選んであげましょう。
70~80サイズになったり、昼間に起きて活動する時間が増え、夜間にまとめて寝られるようになってきたりしたら、パジャマを着せはじめるひとつの目安です。時期としては、生後3~6ヶ月頃でしょうか。

先輩ママたちの多くは、赤ちゃんが小さいうちは寝る時の服、いわゆる「寝間着」と部屋着を分けていなかったと言います。部屋着や、そのままお出かけできるような服を用意して使い分けるようになるのは、腰もすわって体をしっかり起こせるようになり、活動量も増える生後8ヶ月頃以降という先輩ママが多いようです。

赤ちゃんが快適な温度は?

赤ちゃんが快適と感じる室温は、冬なら20~25℃、夏なら25~28℃程度と言われています。体温を調節する機能が未発達なため、赤ちゃんがいる部屋の温度を適温に保つことが大切です。
とはいえ、ママパパや他の家族も同じ部屋にいる場合、必ずしも赤ちゃんに最適な室温にはできないこともあるかもしれません。その際は、着るものや寝具などで調節してあげるようにしましょう。

暖かい空気は上へ上がり、冷たい空気は下がって低い位置に溜まりがちです。赤ちゃんを床に寝かせている場合には、赤ちゃんがいる場所の温度が、大人の体感温度とは異なる場合があります。室温をチェックする際は、部屋全体の温度ではなく、赤ちゃんがいる位置で計るようにしてください。

寒い季節に着せるものは?

赤ちゃんが寒くないように…と思うのは、我が子を大切に思う親心。寒さ対策には誰しも心を砕くことでしょう。
しかし、必要以上に温め過ぎてしまうと、汗にのせいで逆に体温を下げてしまったり、肌トラブルの元になったりしかねません。室温に応じた服装で、暑すぎず寒すぎない状態をキープしてあげることが大切です。

室温が22~23℃くらいなら、肌着の上に長袖・長ズボンのパジャマかベビー服を着せます。20℃前後かそれ以下なら、さらにスリーパーをプラス。ベストのような形状と役割のスリーパーは、簡単に羽織れて便利。素材もいろいろで、薄手のものからしっかり防寒できるものまでバリエーション豊富なため、温度に応じて使い分けるといいでしょう。

赤ちゃんの冬服についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

暑い季節は薄着でOK?

25℃を超えたら半袖・短パンのスタイルでちょうどいいでしょう。暑がるようなら、肌着とオムツだけでもOK。逆に、寒がるようならガーゼ生地など、薄手のスリーパーを重ねてもいいかもしれません。28℃以上は暑すぎるので、エアコンを使うなどして、室温を下げるようにしてください。

一方、注意が必要なのは冷房の効きすぎです。リモコンで設定する温度と実際の室温は必ずしもイコールではなく、赤ちゃんがいる床付近の低い位置は、より温度が下がっている場合があります。体温調節がうまくできない赤ちゃんは、涼しすぎる部屋にいると体温を奪われてしまい、体調を崩しかねません。暑い時期だからといって、冷やし過ぎには気をつけましょう。

夏の暑さ対策はこちらでチェック!