「抱っこしてようやく寝たと思っても、置いた瞬間にパチッと目が合う……」 「夜中ずっと抱っこしていて、もう手首も腰も限界……」

新生児期の赤ちゃんとの生活は、可愛さと同じくらい、寝不足との戦いでもありますよね。なぜ赤ちゃんはこんなにも寝てくれないのでしょうか。

今回は、新生児が寝ない理由を詳しく解説するとともに、後半では、疲れ果てたママ・パパの救世主となる「ヒップシートキャリア」の活用法をご紹介します。

どうして寝ないの?新生児特有の「睡眠メカニズム」

大人は夜になるとまとまって眠りますが、生まれたばかりの赤ちゃんはそうはいきません。そこには、生存のための本能的な理由があります。

睡眠のリズムが「24時間営業」

お腹の中にいたときは、昼夜の区別なく過ごしていました。外の世界に出たばかりの赤ちゃんは、まだ「昼は起きて、夜は寝る」という体内時計が完成していません。生後3〜4か月頃までは、1〜3時間おきに寝たり起きたりを繰り返すのが自然な姿なのです。

浅い眠り(レム睡眠)の割合が多い

赤ちゃんの眠りの約半分は、脳が活動している「浅い眠り」だと言われています。これは、呼吸が止まっていないか、お腹が空いていないかなど、自分の身を守るためにすぐに起きられるようになっているため。少しの物音や光で起きてしまうのは、赤ちゃんが一生懸命生きようとしている証拠でもあります。

不快感だけじゃない?「脳の発達」と寝ない理由

おむつも綺麗、お腹もいっぱい。それなのに寝ない……。そんな時は、赤ちゃんの脳や感覚が急成長しているサインかもしれません。

刺激を処理しきれない

赤ちゃんにとって、外の世界は刺激に満ち溢れています。窓から入る光、テレビの音、家族の声。それらすべての情報を脳が一生懸命処理しようとして、神経が昂ってしまい、うまく眠りにつけないことがあります。

自分自身の動きに驚く「モロー反射」

寝ている時に、赤ちゃんの手足がビクッと大きく動くのを見たことはありませんか?これは「モロー反射」という赤ちゃん特有の反応です。 眠りが浅いときにこの反射が起きると、自分の大きな動きに驚いてパッと目が覚めてしまいます。寝かされた瞬間のわずかな姿勢の変化でもこの反射が起きやすいため、寝かしつけの大きな壁となるのです。

ママ・パパを追い詰める「背中スイッチ」と体への負担

寝かしつけにおいて、最もママ・パパの心を折るのが「背中スイッチ」です。 これは眠った赤ちゃんをお布団に降ろそうとした瞬間、まるで背中にスイッチがあるかのように泣き出して、目が覚めてしまう現象です。

身体的な限界

新生児は3kg前後と軽いですが、1日に合計10時間以上抱っこすることもあります。慣れない姿勢で赤ちゃんを支え続けることで、知らず知らずのうちに手首・腕・肩、そして産後のデリケートな腰に大きな負担がかかっています。

心理的なプレッシャー

「置いたら起きる」という恐怖から、ずっと立ちっぱなしで抱っこをし続ける……。この緊張感は、ママやパパの心に大きなストレスを与えます。体が疲れ果ててしまうと、赤ちゃんが泣き止まないことに焦りを感じやすくなり、それがまた赤ちゃんに伝わって寝なくなるという悪循環に陥ることも少なくありません。

環境を整えて「寝る準備」をサポートしよう

いきなり深く眠らせようとするのではなく、赤ちゃんが「眠りに入りやすい状態」を作ってあげることが大切です。

おくるみで包む: モロー反射を防ぎ、お腹の中にいた時の「狭くて安心する環境」を再現してあげましょう。

温度の確認: 赤ちゃんは大人より体温が高いです。手足が少し冷たくても、お腹や背中が温かければ大丈夫。着せすぎによる「暑さ」で寝苦しがっているケースも多いです。

一定の音(ホワイトノイズ): 無音よりも、ザーという砂嵐の音や換気扇の音がある方が、お腹の中の環境に近く、安心して眠れる子が多いです。

【活用術】ヒップシートが寝かしつけを劇的に変える!

どれだけ環境を整えても、最後は「抱っこ」が必要な場面が多いですよね。そんな時、ぜひ試してほしいのがヒップシートの台座部分を抱っこ補助として使う方法です。

新生児期のヒップシート活用ポイント

ヒップシートは腰が座ってから使うものと思われがちですが、実は首座り前からの「授乳」や「寝かしつけ」のサポートにとても便利なんです。

抱っこ補助として使う:台座をウエストに巻き、その上に赤ちゃんを横抱きで乗せます。低月齢期の赤ちゃんでも、これだけで手首・腕・肩などにかかっていた負担が劇的に軽減されます。

横抱きで「スヤァ〜」を誘う:台座で体重を支えながら、軽く左右に揺れたりしてみましょう。ママ・パパの腕だけで支えるより体勢が安定するため、赤ちゃんも心地よい揺れでいつの間にか眠ってしまうことも多いですよ。

寝かしつけ後の移動がラク:寝たあとにベッドにそっと下ろすとき、ヒップシートがあると腕の角度を保ったままスムーズに移動できるのがポイント。安定感がある分、慎重に下ろしたい時の強い味方になります。

ママ・パパの負担軽減:長時間の抱っこでもヒップシートが赤ちゃんを支えるため、ママ・パパの体の負担を軽減できます。

おわりに

新生児が寝ないのは、決してママやパパのせいではありません。赤ちゃんが一生懸命、新しい世界のリズムに慣れようとしている成長の証です。

とはいえ、毎日の寝不足や体の痛みは本当に辛いものですよね。「もっと楽をしていいのかな?」なんて思わずに、ヒップシートのような便利な道具をどんどん頼って、ママ・パパの体が少しでも楽になり、ホッと一息つける時間が増えることが、赤ちゃんにとっても一番の安心につながります。

今夜、あなたと赤ちゃんが少しでも長く、穏やかな眠りにつけることを心から願っています。