男性が育休を取得したり積極的に育児に参加するなど、近年は子育てに関して男性がフォーカスされることも多くなってきました。育児に関しての悩みは、ママだけでなくパパも抱えています。 ママもパパも、お互いが子育てを通じてもっと幸せで豊かな生活が送れるように、一番身近で赤ちゃんの成長に大切な「抱っこ」について、パパママそれぞれの想いやお悩み、一緒に使える抱っこ紐についてご紹介していきます。

「抱っこ」は育児になる?パパの育児事情

「うちのパパは全然育児に協力してくれない!」
仕事に育児にと毎日忙しくしているママからすると「パパが家事や育児を全くしてくれない!」「たまにやっているだけなのにイクメンのように振る舞う!」などなど不満に思うことも多々あるようです。しかし、あるアンケートによると、育児に積極的に参加したいパパはとても多く、97.0%ものパパが「育児に参加したい」と回答しており、74.6%が「育休や半育休を取得したい」と回答しています。

育児参加への関わりグラフ

子育ては肉体的にも精神的にも負担が大きいから、パパが本当に積極的に育児に参加してくれるのなら助かりますよね!


 
 

こんなにたくさんのパパが育児参加をしていたり、したい!と思っているのに、ワンオペ育児を感じているママも多いよね。どうしてかな?


0歳児育児中のパパが行っている育児についてのアンケートでは、「赤ちゃんをあやす・遊び相手になる」はほとんどのパパが行っていて、「おむつ交換」「お風呂に入れる」も8割以上のパパが実践していることが分かりました。

パパが行っている育児グラフ

確かに、お願いすると喜んでやってくれるものが上位に入っています。おむつ交換やお風呂に入れたりすることは、得意なパパが多いのかもしれません。
でもママの視点からすると、「汚れたおむつを片付けるのは私」「お風呂に入れるのなら、体を拭いたり着替えや歯ブラシまで終わらせてほしい!」など、もっとやって欲しいこともあるようです。

一方、育児について特に難しい・難しそうと思うものについてのアンケートでは、「夜泣き対応」「寝かしつけ」「離乳食の準備・支度」が他に大きく差をつけてTOP3となっていて、特に「夜泣き対応」「寝かしつけ」については半数近くのパパが苦手意識を持っていました。

苦手な育児グラフ

「子供と遊ぶ」などの取り組みやすい育児や、「おむつ交換」「お風呂に入れる」などの、ある程度パターンが決まっている育児は比較的ハードルが低く、ぐずった赤ちゃんの相手や「寝かしつけ」「夜泣き対応」など、思い通りにいかないことに関しては、苦手意識を感じているパパが多くいることがうかがえます。
苦手だからママに任せていることが、ママのストレスを溜めることになるのではないでしょうか。

「ママの方が得意だから」「やり方が分からないから」と大変なことをママ任せにしていると、ママは「簡単なことしかやってくれない」と感じてしまいます。
最初は失敗しながらでも、チャレンジしていくことが大事ですよね。

パパが苦手なことはママだって大変に感じていること。お互い協力しよう!

パパのよくある悩み:抱っこすると赤ちゃんが泣きだしてしまう

赤ちゃん夜泣き

夜泣きや寝かしつけの際、必ずする「抱っこ」赤ちゃんの心と体の成長にとって、とても大切なスキンシップです。
ママが抱っこするとニコニコなのに、パパが抱っこすると赤ちゃんが泣き出してしまう…こんな経験はありますか?

育児を一緒に頑張ろうとしているパパにとって、パパ見知りやパパイヤイヤ期は少なからずショックなものです。
でも「ママの方が好きなのかな?」と自信を無くす必要はありません!
ママだって最初から抱っこが得意なわけではないのです。育児デビューはパパもママも一緒ですが、ママの方が赤ちゃんと過ごす時間が圧倒的に多いのです。
諦めずに赤ちゃんとコミュニケーションを取って、パパの抱っこも大好き!と思ってもらえるようになりましょう!

新生児の赤ちゃんの抱っこ


新米パパさんは「体が柔らかすぎて抱っこするのが怖い」「どこを支えていいのか分からない」など、新生児の赤ちゃんを抱っこを不安に思うこともあります。

そこで抱き方の基本をご紹介します。

基本の横抱き

  1. 1.赤ちゃんの頭の下にそっと手のひらを入れ、首から頭にかけてしっかり支えます。
    新生児抱き方1
  2. 2.反対の手を赤ちゃんの股の間から入れ、手のひら全体でお尻を支えます。
    新生児抱き方2
  3. 3.パパの体を赤ちゃんに寄せ密着させながらゆっくり抱き上げます。手をゆっくりとずらし、肘から手首まで全体を使って腕の中で包み込むように抱っこします。
    新生児抱き方3
ヒップシートで支えると安定しやすいのでおすすめです。
新生児抱き方ヒップシート使用

パパだって必ずできる!赤ちゃんがパパの抱っこを好きになるまでチャレンジ!

パパが抱っこを好きになって、赤ちゃんもパパの抱っこを好きになれば、ママの負担が減るなどメリットがたくさんあります。パパが抱っこできるようになると、ママはのその時間は他の家事をしたり、休んだりできるのです。

せっかくパパがいても「ママがいい!」ってなったら、あやしながら家事しなくちゃいけないからはかどらない…。だからパパが抱っこしてくれたら助かる!

そう抱っこは立派な育児のひとつなのです。

パパの抱っこ拒否にならないよう、普段から積極的に赤ちゃんとスキンシップやコミュニケーションを取るようにしましょう。

赤ちゃんと触れ合う時間がパパ意識を高める

パパがたくさん抱っこできるようになると、ママのメリットだけでなく、パパにもいい影響があります。赤ちゃんとの距離を身近に感じることで「パパスイッチ」が入り、「ママのお手伝い」ではなく「夫婦共同で子育てをしている」という実感がわくのです。
まだ抱っこが苦手なパパさんも、抱っこひもがサポートしてくれるので大丈夫です!

抱っこが上手くいかない時は補助アイテムを活用しよう

いっぱい抱っこをしたいと思っていても、赤ちゃんが泣きだしてしまうとパパは不安になってママに任せがちです。
そんな時は補助アイテム抱っこ紐を使いましょう。

抱っこ紐は赤ちゃんを気持ちよく抱っこするために作られた優れものです。
また、パパやママが悪い姿勢にならないように、身体への負担も考えられています。

子どものころ自転車に乗る時、最初は補助輪をつけましたよね。
正しい姿勢やバランス感覚を身に着け、徐々に上達していくのは抱っこも同じです。
最初に抱っこ紐を使うことで、正しい姿勢の感覚が身につくのです。

パパが抱っこ紐を使わない理由

 使うと便利で手放せない抱っこ紐ですが、男性にとっては慣れていない分抵抗感を感じるようです。

BABY&Meで独自にアンケートをとったところ、抱っこ紐を使わないパパの理由として特に多かったものが以下の3つになります。

抱っこ紐を使わない理由は?
・デザインやサイズが合わない
・抱っこ紐がなくても抱っこできる
・体が固くて装着が苦手
(BABY&Meアンケートより)

確かに、ママが使うことを意識して可愛いデザインのものが多いですよね。
当店の印象ではありますが、コロナ渦になって、リモートワークが進みパパの在宅時間が長くなったことが影響しているのか、最近では黒などの男性でも使いやすい色やデザインのものがよく売れるようになってきました。

また、ママに比べると筋力のあるパパは、抱っこ紐がなくても疲れずに抱っこができる!と思っている方が多いです。確かに、女性より男性の方が負担は感じにくいかもしれません。
大切なことは、赤ちゃんが喜ぶ姿勢で抱っこすることです。
ママ目線だと、特に首すわり前の赤ちゃんをパパが抱っこする時はハラハラすることも多いです。
赤ちゃんにとって最良の抱っこになることが大事です。

どんな抱っこ紐を選べば良い?

いざ抱っこ紐を選ぶ段階になっても、たくさんある種類の中から「どれがいいのか」「ママと兼用で使えるのか」を探し選ぶのはなかなか大変な作業です。
パパが使うにはどんな抱っこ紐を選べば良いのか、簡単にタイプ別の説明をしたいと思います。

男女兼用の抱っこ紐

経済的なことを考えれば、パパとママが兼用できる抱っこ紐がベストですよね。パパママの体格差があまりない場合は、一つの抱っこ紐を共有して使うことができます。
体格差がある場合でも、サイズ調整がしやすい抱っこ紐ならあまりストレスを感じずに兼用できます。

おすすめは腰ベルトタイプの抱っこ紐台座のついたヒップシートキャリア
長く使えるものが多く経済的で、サイズ調整も可能なので選ぶ人が多い抱っこ紐です。

パパ専用の抱っこ紐

パパママの体格差が大きい場合は、パパ専用の抱っこ紐を用意したほうがいい場合もあります。身長が違えば肩幅も違うので、同じものを使うと赤ちゃんにとっては隙間ができて違和感を感じてしまうこともあります。
「パパ専用」を作ることでパパのやる気も高まり、より楽しんで育児に参加することができます。

おすすめはスリングタイプ
シンプルなデザインが多く、バックルの装着が苦手なパパでも抵抗なく使えます。サイズが体型別に分かれているものは共有できませんが、腰ベルトタイプやヒップシートキャリアに比べると比較的安価なので、パパ専用として用意するのもいいでしょう。

こんな時はパパ専用の抱っこ紐がおすすめ

お互いにサイズがフィットしない場合

パパとママのどちらかがフィットしないと、だんだんと使わなくなってしまいます。抱っこ紐を試着する時は二人で試着してみる、レンタルをして自宅で試してみる、などお互いのフィット感を確かめておくと安心です。

サイズ変更が何回も必要な場合

抱っこ紐を装着する前に、ストラップやベルトなどたくさんの調節が必要だと、面倒に感じてしまいます。
まだ抱っこに慣れていないうちは、赤ちゃんが泣きだしたらすぐに抱っこ紐を使いたい時があります。一刻を争う時に装着に時間がかかっていては元も子もありません。
抱っこを交代する時に調節箇所がたくさん出てきてしまう場合は、それぞれ抱っこ紐を用意したほうがスムーズです。

デザインやカラーの趣味が一致しない場合

機能的には満足でも、どうしてもデザインやカラーの趣味が一致しないこともあります。歩み寄ることも大切ですが、毎日の抱っこライフを楽しく過ごすために、思いっきり好きなカラーを取り入れてみるのもおすすめです。

BABY&Meでは抱っこ紐のレンタルも行っています。
ご家族でゆっくり試してみたい方はぜひご検討ください。

ベビーアンドミーレンタルサービス

パパにも人気の抱っこ紐

とはいえ女性向けのデザインが多い抱っこ紐。
男性でもかっこよく付けられるポイント、おすすめのタイプをご紹介します。

パパに人気の抱っこ紐のポイント

・装着が簡単
・落ち着いたカラー
・洋服に合わせやすい素材

抱っこ紐に関して「装着が面倒」「身体が固くて苦手」と感じているパパさんは多く、装着のしやすさは重要なポイントです。
また、パパが積極的に使用できるように、カラーや柄を一緒に相談するといいでしょう。ブラックやデニム、無地のカラーなどは男性にも人気です。
素材は普段のお洋服に合わせやすいものがおすすめです。カジュアルなお洋服が多いなら、ナイロンやメッシュ生地のものが合わせやすいです。シンプルなお洋服が多いならポリエステル生地で落ち着いた風合いのものが使いやすいです。

パパにもおすすめの抱っこ紐(タイプ別)

スリング

スリング

パパの苦手なバックルがないタイプ。上からかぶるだけのものは装着が簡単です。素材やカラーも色々な種類が出ていて比較的安価なので、パパとママそれぞれお気に入りを用意するのもいいですね。
赤ちゃんとの密着度が高いので、暑がりなパパさんには不向きかもしれません。

メッシュの抱っこ紐

メッシュの抱っこ紐

暑がりで赤ちゃんと密着するのが苦手なパパには、メッシュ素材の抱っこ紐がおすすめです。蒸れや暑さを逃してくれるので快適です。

ヒップシートキャリア

ヒップシートキャリア

赤ちゃんを台座の上にお座りさせて装着するので、体重を支えながらベルトの調節をする必要がなく、サイズ調整が楽にできます。
ヒップシートキャリアは肩にかける部分が取り外し式になっており、ヒップシートのみでも使用できます。

ヒップシート

まとめ

子育ての中で抱っこをする期間は、長いようで実はとても限られた期間です。パパもお気に入りの抱っこ紐を見つけて、この抱っこライフ期間を楽しく過ごしてくださいね。