赤ちゃんの縦抱き

抱っこには、赤ちゃんをほぼ水平にして抱く「横抱き」と、赤ちゃんの体を立てて抱く「縦抱き」があります。
生まれたばかりの赤ちゃんは自分の頭の重さを支えることができず、首がグラグラしてしまうため、「縦抱きしていいのかな」と不安に思うママパパもいるでしょう。
首がすわって、自分で頭をまっすぐ保てるようになるのは生後4ヶ月頃から。それまでは、首や頭をしっかりサポートしてあげながら、横抱きをするのが安心です。

今回は、横抱き抱っこはいつからできるのか、横抱きの手順や注意点、横抱きにも使える抱っこ紐についてご紹介します。

横抱き抱っこに多い5つの疑問

赤ちゃんを横にして抱っこする、ということは漠然と分かっていても、いざその時になると意外と分からないことが多いものです。 よく寄せられる横抱き抱っこに関する質問には、このようなものがあります。

  1. 横抱き抱っこはいつからできる?
  2. 横抱き抱っこは、どんな時に便利?
  3. どうやる?横抱き抱っこ
  4. 横抱き抱っこをするときの注意点とコツは?
  5. 抱っこ紐を使って、横抱き抱っこができる?

1.横抱き抱っこはいつからできる?

横抱きは、生まれた直後から可能です。ママパパと赤ちゃんの、最初のスキンシップと言えるでしょう。
生まれたての赤ちゃんは、筋肉も骨格も未成熟で、とてもやわらかく、ふにゃふにゃしています。また、頭の大きさや重さに対して体が小さく、決してバランスが良いとは言えません。初めて抱っこする新米ママパパは誰しも緊張するものですが、抱っこは、赤ちゃんとママパパが体を密着させてお互いの体温を感じたり、顔を見たりすることができるコミュニケーションのひとつでもあります。赤ちゃんの情操教育の一環としても大切なことなので、怖がりすぎず、必要に応じて積極的に抱っこを取り入れましょう。

2.横抱き抱っこは、どんな時に便利?

横抱きをする主な機会は、授乳と寝かしつけのときです。

母乳であれ哺乳瓶を使った授乳であれ、ミルクを飲ませる際は、赤ちゃんをママの胸の下あたりで抱いて、仰向けにさせますよね。まさに、横抱き抱っこの体勢です。

ぐずっているのをなだめたいときや寝かせたいときは、両腕で包み込むように横抱きして、赤ちゃんの体をぽんぽんと軽く叩いたり、ゆりかごのように優しくゆれたりすると効果的。ママパパと密着することで安心感を与えるのに加え、リズミカルな優しい刺激によってリラックスさせます。

 

3.どうやる?横抱き抱っこ

まずは、寝ている赤ちゃんの真横から、後頭部に手を添えるようにして頭を軽く持ち上げます。その下に腕を滑り込ませ、肘あたりが後頭部の位置に来るようにしたら、腕全体で首から上半身を包み込むように優しくホールドします。

次に、逆の手を膝裏に差し入れて抱き上げましょう。両腕で輪を作るようにして、赤ちゃんがその中にすっぽりおさまるようにするのがコツです。
肩の力を抜いてリラックスした状態で抱っこしてあげると、赤ちゃんも安心します。赤ちゃんの横抱き

4.横抱き抱っこをするときの注意点とコツは?

横抱き抱っこをする際に最も気をつけなければいけないのは、「まっすぐ伸びすぎない」こと。赤ちゃんの背中は適度に丸く、脚は自然な形でM字に開いていて、腕はW字状に曲がっているのが理想的です。
背中や脚、腕がピンと伸びてしまうと、関節や筋肉に負担がかかりすぎてしまい、発育に望ましくない影響を与えてしまう心配があります。
特にママパパの体に密着する側の腕や脚は伸びてしまいやすいので、注意が必要です。

両腕で輪を作ってそれぞれの肘で赤ちゃんの後頭部と膝裏を支えるようにすると、体が輪の中におさまって自然に背中が丸くなり、M字開脚の体勢になります。輪が大きすぎたり小さすぎたりすると赤ちゃんの体勢も崩れてしまうので、ちょうどいいフィット感になるよう調整してください。
また、正しい姿勢であっても、あまり長時間になると赤ちゃんも疲れてしまいます。こまめに赤ちゃんの状態をチェックして、負担をかけすぎないよう気をつけましょう。

5.抱っこ紐を使って、横抱き抱っこができる?

横抱きに特化した専用の抱っこ紐もありますが、先輩ママパパの傾向を見ると、赤ちゃんを布で包むようなベビースリングや、縦抱きにも使える多機能タイプの抱っこ紐を使う人が多いようです。

スリングは軽量かつコンパクトで、低価格なのも魅力です。一方で、形が固定されていない分、慣れるまでは赤ちゃんの体勢を理想的な状態に保つのが難しいこともあるかもしれません。また、構造がシンプルなため、落下防止などの安全管理については、より一層の注意が必要となります。

多機能タイプは、スリングに比べると価格も高めで、かさばりますが、安定感があるのと、縦抱きやおんぶもできるため長期間にわたって使えることがメリットです。

ただし、横抱きOKとなっていても使用可能月齢が3ヶ月からなど新生児には使えない商品もあるため、きちんと確認してから購入しましょう。 ヒップシートでの横抱き抱っこ

意外と知られていませんが、抱っこやおんぶの際に赤ちゃんのおしりを乗せて使うヒップシートは、横抱きにも便利です。赤ちゃんの重みを腕だけでなく上半身で受け止めることができるので、ママパパの負担は大幅に軽減されます。
BABY&MeのBELK-Sは、ヒップシートと赤ちゃんの体を包むキャリアパーツがセットになっており、取り外し可能のためヒップシート単体でも使うことができます。パーツの切り替えによって、生まれたばかりの赤ちゃんから、体重20kgまで長く使えるのでおすすめです。

BABY&Meの製品は、取扱店舗での試着が可能なほか、自宅に配送する試着レンタルサービスもあります。使い勝手の良さをぜひご体感ください。