新生児の体重増加について知っておきたいこと
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育児中、赤ちゃんの体重の変化は気になることのひとつです。「ちゃんと増えてるかな?」「減ってるけど大丈夫?」と不安になることがあるかもしれません。今回は、厚生労働省の調査データをもとに、新生児の体重増加についてわかりやすくご紹介します。
生まれたばかりの赤ちゃんの体重変動
生まれてすぐの赤ちゃんは、体重が一時的に減ることがあります。これは「生理的体重減少」と呼ばれる自然な現象で、ほとんどの赤ちゃんに見られるものです。母乳やミルクを飲み始めることで、徐々に体重は回復し、生後7~10日頃には、出生時の体重に戻ることがほとんどです。その後は、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ体重が増えていきます。
この時期は、赤ちゃんの体重が減ってしまうことに不安を感じるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。大切なのは、赤ちゃんが元気で、しっかりと飲んで、排泄もできているかどうかです。体重だけでなく、全体の様子を見守ることが大切です。
男の子と女の子の体重増加の目安
厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、男の子と女の子の中央値(50パーセンタイル値)は以下の通りです。
男の子
・出生時:3.06kg
・生後4日目:2.95kg
・生後30日目(約1ヶ月):4.15kg
女の子
・出生時:2.95kg
・生後4日目:2.82kg
・生後30日目(約1ヶ月):3.91kg
どちらも出生直後に少し体重が減る傾向がありますが、1ヶ月後にはしっかり増加していることがわかります。体重の増え方には個人差がありますが、順調に成長しているかどうかを確認するための参考にしてください。
体重が増えすぎ?少なすぎ?気になるときの対処法
赤ちゃんの体重が思ったより増えていない、あるいは増えすぎていると感じることもあるかもしれません。そんなときは、まず授乳の量や回数を見直してみましょう。母乳やミルクの飲み方にムラがある時期もありますし、便秘や体調によっても変化します。
気になる場合は、1週間単位での体重増加を確認するのがおすすめです。1日ごとの変化は誤差もあるため、週ごとの平均を見たほうが安心できます。それでも不安がある場合は、かかりつけの小児科に相談してみてください。
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小さな変化を記録して、毎日の成長を実感する
赤ちゃんの成長は、体重だけでなく運動機能の発達にもあらわれます。たとえば、生後4~5ヶか月で首がすわり、生後6~7ヶか月で寝返りができるようになる赤ちゃんが多いとされています。こうした動きの変化は、筋力や神経の発達を示す大切なサインです。
また、ひとりすわり、はいはい、つかまり立ち、ひとり歩きなど、月齢ごとに少しずつできるようになっていきます。これらの発育の節目は、赤ちゃんの成長を実感するタイミングでもあります。
日々の成長を記録するために、写真を撮ったり、育児ノートを書き留めたりするのもおすすめです。ちょっとした変化を残しておくことで、後から振り返ったときに「こんなに成長してたんだ」と感じることができ、思い出にもなります。
体重だけじゃない、赤ちゃんの成長を見守るポイント
体重は赤ちゃんの成長を知る大切な指標ですが、それだけではありません。よく泣いているか、しっかり飲めているか、手足を元気に動かしているかなど、日々の様子の中にもたくさんの成長のサインがあります。
「昨日より少し重くなった気がする」「抱っこしたときの感触が変わった」など、ちょっとした変化に気づくことも、赤ちゃんとの大切なコミュニケーションです。そうした日常の気づきは、数字では測れない成長の証です。
焦らず、比べすぎず、赤ちゃんの成長をやさしく見守ることで、育児への不安も少しずつ和らいでいきます。これからも、赤ちゃんと心穏やかな時間を過ごし、笑顔があふれる毎日になりますように。
