赤ちゃんが生まれたことをお知らせする出産報告。どのタイミングで、誰に、どのように行えばいいのでしょうか。気を付けたいポイントやメッセージの文例をご紹介しますので、参考にしてください。

いつ、誰に報告する?

まずはママパパの両親、つまり赤ちゃんにとってのおじいちゃん・おばあちゃんや親戚に報告します。生まれたかどうかに加えて母子の健康状態も心配しているはずなので、出産当日、なるべく早く知らせてあげましょう。親戚への連絡は、両親にお願いしてもいいかもしれません。
パパの勤務先や、ママも産休中であれば所属する会社に報告する必要があります。出産後3日以内を目安に、まず上司に連絡した後で同僚に知らせましょう。出産手当や育児休暇等の手続きのため、人事部等にも連絡が必要な場合があります。
出産直後は何かと忙しいうえ、ママは体調も不安定になりがちなので、友人への報告は落ち着いてからで良いでしょう。

どう知らせる?

すぐに知らせたい家族には、電話が良いでしょう。
職場や友人への報告は、かつてはハガキを使う人が多かったですが、近年ではメールやメッセージアプリが主流です。会社によってはビジネスチャットを利用するなど規定されている場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
季節の挨拶程度の付き合いの相手には、年賀状や暑中見舞いなどを送る際に併せて報告しても構いません。

SNSで報告してもいい?

メールやメッセージアプリなどと同様、近年はSNSで出産報告をするママも増えています。
ただし、SNSを利用する際はいくつか注意が必要です。
1つは個人情報漏洩のリスク。不特定多数の人へ公開していると、大切な個人情報が漏れてしまう懸念があります。限定公開にするなど、設定変更が必要かもしれません。
もう1つは、他者への配慮が必要だということです。SNS投稿は、返信の負担を与えずに多くの人へ報告できて便利な一方、不妊治療中や流産・死産を経験した人の目に触れる可能性もあり、意図せず相手を傷つけてしまう恐れがあります。妊娠・出産は非常にプライベートでデリケートな話題のため、投稿の仕方には気を配りましょう。

報告の内容は?

報告するのは、無事に出産したことと、生まれた日にち、男の子か女の子かということです。家族や親しい友人への報告には、赤ちゃんの体重を知らせたり、写真を添えたりするのも良いでしょう。職場に連絡をする際は、出産前後の休暇等で配慮をしてもらうこともあるため「おかげさまで」という感謝の言葉と、産休中のママの場合は復職への前向きな気持ちを表す一文を忘れずに。

出産報告の文例

文例1 丁寧でフォーマル・職場への連絡

拝啓 新緑の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
私事で恐縮ですが、このたび〇月〇日に第一子(女の子/男の子)を無事出産いたしました。
母子ともに健康で、毎日慌ただしくも幸せな時間を過ごしております。
出産休暇など温かいご配慮とご支援を賜り、誠にありがとうございます。
職場復帰の際には心新たに仕事に励んでまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具


文例2 カジュアル・友人や知人への連絡

ご報告です!〇月〇日に元気な男の子(女の子)が誕生しました。
おかげさまで母子ともに健康です。
慣れない育児にバタバタですが、家族で楽しく過ごしています。
落ち着いたらぜひ会いに来てね!


文例3 シンプル・SNS投稿などに

【ご報告】
〇月〇日、無事に第一子を出産しました!
元気な〇〇(男の子/女の子)です。
母子ともに健康です。今後ともよろしくお願いします!

 

出産報告でトラブルになることもある?

ハッピーなはずの出産報告ですが、思わぬトラブルにつながるケースも少なくありません。最大の原因は「温度差」です。
産後は自分の喜びを人に伝えたり、周りにも幸せをお裾分けしたりしたくなるもの。ですが、ついやりすぎて敬遠されてしまうこともあり、せっかくの嬉しいニュースなのに、それがきっかけで人間関係がギクシャクしてしまうケースもあるので、気をつけましょう。

報告をもらったら、どうする?

出産報告に接したら、すみやかにお祝いの言葉を返すのがマナーです。赤ちゃんのママパパはたくさんの人とやり取りをしていて対応に忙しいので、なるべく簡潔に喜びや祝福の気持ちを伝えましょう。
その後、改めてご祝儀やプレゼントを贈ります。出産後10日〜1ヶ月くらいの間が目安です。

出産報告は、新しい命の誕生を大切な人たちに伝える特別なもの。だからこそ、相手への思いやりを忘れず、自分らしい形で丁寧に伝えることが大切です。そして、報告を受け取った側も、ママパパの気持ちに寄り添い、温かい言葉や心遣いで喜びを分かち合えたら素敵ですね。