赤ちゃんをはじめて抱っこする際、嬉しさと同時にあまりの小ささと、ふにゃふにゃと柔らかい身体にどう抱っこしていいか緊張することがあると思います。

「本当にこの抱っこの仕方で合っているのかな?」
「赤ちゃんは息苦しくないかな?」

そんな不安や疑問について、今回は新生児の正しい抱っこの基本を解説します。首すわり前のデリケートな時期だからこそ知っておきたい身体の特徴や、大人の身体の負担を減らすコツについてもまとめました。

新生児の身体の特徴

まずは新生児期の赤ちゃんの身体がどのような状態にあるかを知ることが大切です。特徴を理解すると、なぜその抱き方が推奨されているのかが自然と分かってきます。

頭が重く、首がすわっていない

新生児の体重の約3割は「頭」が占めているといわれています。大人に置き換えると、頭に重い負荷がかかっているようなバランスです。それに対して首の筋肉や骨はまだ未発達な状態です。支えがないと首が後ろや左右に傾いてしまうため、抱っこの際は常に手で頭と首をサポートする必要があります。

骨盤や関節がとても柔らかい

赤ちゃんの股関節は、大人のように完全に固定されていません。特に新生児の足は、カエルのようにM字型に開いているのが自然な状態とされています。無理に足をまっすぐ伸ばそうとすると、股関節に負担がかかる恐れがあるため、足の形を邪魔しないよう注意が必要です。

呼吸が未熟

赤ちゃんは気道がとても狭く、首が前にガクンと折れ曲がると、ちょうど「ストローが途中で折れ曲がった」ときのように、空気の通り道が塞がって息苦しさを感じやすくなります。

安全な呼吸を保つための目安は、赤ちゃんの「あご」と「胸」がペタッとくっついてしまわないことです。抱っこしたときに、赤ちゃんのあごの下に大人の指が1〜2本すっと横に入るくらいの隙間があり、常に赤ちゃんの鼻と口が外に出ていて、お顔がはっきりと見える状態にあるかを確認することが推奨されています。

「横抱き」の手順とポイント

新生児期に多いのが「横抱き」です。赤ちゃんがお腹の中にいたときのような丸い姿勢をキープしてあげることで、赤ちゃんは安心感を得やすいといわれています。

横抱きの基本的な手順

声をかける:「抱っこするよ」と優しく声をかけ、心の準備をさせてあげます。

手を入れる:赤ちゃんの頭と首の隙間に片手をすっと滑り込ませ、手のひら全体で後頭部と首を支えます。もう片方の手は、お尻から太ももにかけてを包み込むように差し入れます。

引き寄せる:大人の身体に赤ちゃんの身体をピタッと密着させながら、優しく持ち上げます。

腕でお布団を作る:赤ちゃんの頭を大人の肘の内側(腕の関節のくぼみ)に乗せ、腕全体でお布団のように赤ちゃんを包み込みます。

ヒップシートを活用する

あらかじめ腰にヒップシートを装着しておき、その台座の上に赤ちゃんの身体を乗せるようにして抱っこをすることで、大人の腕や手首にかかる負担を軽減することができます。

イメージとしては、「腰につけた台座を小さなベッド代わりにして、そこに赤ちゃんを優しく乗せる」という感覚です。

抱き上げた後は、赤ちゃんの背中が丸い「Cの字」、足がカエルのような「M字」という、自然でリラックスできる姿勢になっているかを確認します。その上で、赤ちゃんを大人の身体にピタッと引き寄せ、台座の上で抱っこをします。

「縦抱き」はいつする?

新生児期の抱っこは横抱きだけではありません。適切な姿勢を保つことで、日常のさまざまなシーンで縦抱きを取り入れることもできます。

授乳のあと(ガスやゲップを出したいとき):授乳後に縦抱きをしてあげると、お腹に溜まった空気が抜けやすくなり、吐き戻しの軽減につながる場合があります。

なかなか寝付けない・ぐずっているとき:お互いの心臓の音が近く、密着感があるため、赤ちゃんも安心して眠りにつきやすいといわれています。

赤ちゃんが退屈そうなとき(気分転換):横抱きだと天井しか見えませんが、縦抱きになると大人の目線に近くなり、視界が変わることで赤ちゃんにとっても良い刺激になるとされています。

縦抱きをサポートする、抱っこひもの選び方

縦抱きをする際は、「大人の身体と赤ちゃんの身体を密着させること」が大切です。赤ちゃんがずり落ちないよう、片手でしっかりとお尻を支え、もう片方の手で必ず首と後頭部をしっかり支えます。赤ちゃんのあごがママやパパの肩に乗るくらいの高い位置で抱っこすると、重心が合わさり、安定しやすくなります。

首すわり前のデリケートな時期の縦抱きには、BABY&Meの「Beren first(ベーレンファースト)セット」がおすすめです。付属のfirstパーツ(新生児パーツ)を取り付けた腰ベルトタイプの抱っこ紐を使用することで、赤ちゃんにとって自然な「Cカーブ」の背中と「M字」の足の体勢を保ちやすくなり、心地よい姿勢での抱っこをサポートしてくれます。

心地よく抱っこをするためのコツ

毎日何時間も素手で抱っこをするのは、想像以上に大変なことです。生後間もない時期から、ママやパパが腱鞘炎や激しい肩こり・腰痛に悩まされるケースは少なくありません。少しでも負担を減らすためのコツを押さえておくと安心です。

密着度を高めて重心を近くする
赤ちゃんとの間に隙間があると、テコの原理で実際の体重以上に重く感じてしまいがちです。抱っこするときは、自分の胸やお腹に赤ちゃんをしっかりと密着させ、一つの塊になるような意識を持つと、比較的軽く感じられるようになります。

骨盤を立ててまっすぐ立つ
赤ちゃんを抱っこすると、お腹を前に突き出したり、逆に猫背になったりする姿勢になりやすいものです。これは腰痛の原因になることがあります。足の裏全体で床を踏み、骨盤をまっすぐ立てるイメージを意識するだけでも、局所的な疲労を防ぐことにつながります。

また、新生児期(首すわり前)から使用できる抱っこ紐を適切に取り入れることで赤ちゃんとママパパも心地よく、リラックスして抱っこができるでしょう。

まとめ

「まだ軽いからこれくらいがんばらなきゃ」と、無理をしすぎる必要はありません。便利なアイテムや周りのサポートに上手に頼って、ママやパパが笑顔でいられる心の余裕を作ることこそが、赤ちゃんにとっても一番リラックスできる環境づくりにつながります。

この時期ならではの、ふにゃふにゃで愛おしい新生児期の抱っこタイム。様々なサポートアイテムなども取り入れながら、ぜひ無理のない範囲で、あたたかくかけがえのない時間を過ごしてくださいね。