「産前産後ウェア」という名前を聞いたことがありますか? 文字通り、出産前と出産後のための衣服を指す言葉です。 どのようなものがあるのか、マタニティウェアと何が違うのか、いつ頃用意すればいいのか、そもそも本当に必要なのか? そんなギモンに、産前産後ウェアの特長やバリエーション、産前・産後の体型変化についてご紹介しつつお答えします。

産前産後ウェアって何?

産前産後ウェアは、名前の通り、出産前と出産後に特化した衣服のことです。

妊娠してお腹が大きくなった際に着る下着や衣服を、マタニティウェアと呼びます。
出産前、つまり妊娠中はだんだんお腹が大きくなっていきます。少しずつ変化していく体に合わせてサイズ調整ができたり、伸縮性のある柔らかい生地で作られたりすることがマタニティウェアの特長です。

出産後も、生まれたらすぐ元通りとはいかず、徐々に体型が戻っていきます。また、出産後は、授乳や搾乳など出産前にはなかった習慣も増えるため、胸の部分が開きやすいなど、授乳・搾乳のために工夫された服が役立ちます。

産前産後ウェアの多くは、サイズ変化だけでなくこうしたニーズにも対応するようデザインされています。出産前後のさまざまな変化に対応した、機能性の高い衣服の総称が「産前産後ウェア」なのです。

産前産後に、体型はどう変化する?

妊娠初期(〜13週)はまだあまりお腹が目立ちませんが、中期(14〜27週)になるとお腹も大きくなりはじめ、胸も大きくなったり張ったりするようになります。ホルモン分泌の影響で骨盤が開いてくるため、お尻も大きく見えはじめます。
妊娠28週以降の妊娠後期になると、お腹の大きさも骨盤の開きもさらに進み、授乳の準備も整ってくるため胸は一層大きくなります。

出産後は、開いた骨盤が約3〜4ヶ月で、たるんだお腹の皮膚が半年ほどで元に戻ります。

妊娠中には皮下脂肪や体重も増えるため、さっそくダイエットに励みたい気持ちになるかもしれませんが、筋トレなどエクササイズを始めるのは、少なくとも出産後1.5〜2ヶ月以上経ってからにしましょう。
大きくなった子宮や、その影響で押し上げられた他の臓器が元に戻るまでの「産褥(さんじょく)期」は、回復に努めるべき期間で、無理は禁物です。妊娠・出産は、ママの体に大きな負担がかかります。回復のため十分な時間をとることが必要です。

母乳で育てる場合、ママは赤ちゃんの分のエネルギーも取らなければいけないので、しっかり食べなければいけません。ミルクの場合でも、赤ちゃんのお世話は想像以上に体力を使うので、エネルギー不足になる心配があります。食事制限によるダイエットは、体の負担を増やしてしまうため避けましょう。

産前産後服は必要?

結論から言うと、必要不可欠と言うわけではないものの、用意することをお勧めします。
理由は2つ。
ひとつは、お腹や胸、お尻が大きくなっても締め付けがなく、快適に着られて着心地が良いこと。もうひとつは、大きく張り出したお腹のせいで裾がせり上がるなど、体型変化によってシルエットが崩れてしまうことのないようデザインが工夫されているため、綺麗に着こなせることです。

「短期間しか使わないのに、もったいない」という声もよく聞きますが、産前産後服は妊娠中期から出産後まで長く使えるため、コスパは決して悪くありません。むしろ、着心地や着崩れを気にするストレスがなく過ごせることは、プライスレスなのではないでしょうか。

いつ買うのがベスト?

妊娠初期か、遅くとも中期頃までには用意しておくことをおすすめします。

最近はたくさんのブランドやメーカーが産前産後服を販売しており、インターネットで「産前産後服」を検索すると、多くのサイトがヒット。目移りしてしまうほど多種多様な商品が紹介されています。

また、ベビー用品を扱うチェーン店や婦人服メーカー、衣料量販店、百貨店でも産前産後服を取り扱う店舗が増えています。実際に触れて素材を確かめたり、試着をしたりできるため、安心して買い物ができます。

大きく体型が変化しはじめる前に、いろいろ吟味して準備しておくと良いでしょう。

オシャレじゃなさそうで、気が進まないんだけど…

一昔前の「マタニティウェア」は、いかにも妊婦服という画一的でデザイン性に乏しいものが主流でしたが、時代は変わりました。

ワンピースもウエスト部分や胸の下などに切り替えがあるファッション性の高いデザインが多く、スリムパンツやオフィスカジュアルにぴったりなキレイめボトム、デニムも揃っています。

トップスは、レースやドレープなどを使って、さりげなく体型カバーできるよう工夫されたものも。授乳・搾乳に配慮して、前開きボタンタイプや、肩をはだけさせることで楽に胸を出せるデザインの服、全体にゆったりした作りで捲り上げやすいものもあります。バリエーション豊富なため、ニーズや好みによって選ぶことができます。

日常生活はもちろん、仕事やお出かけなどTPOに合わせて選べる服がたくさんあります。

好みに合うマタニティウェアがない…と悩むプレママさんの話を耳にすることも多かったですが、時代が変わり、デザイン性や機能性にこだわったウェアがたくさん出てきたことで、妊娠中や産後だからとオシャレを諦めずにいられるのは嬉しいですよね。 体型変化の大きい妊娠中から体に負担をかけず快適に過ごせる「産前産後ウェア」ぜひ活用しましょう。

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