新生児期はこま切れ睡眠

生まれたばかりの赤ちゃんは、1日16〜18時間ほど眠ります。でも、2〜3時間ごとに起きてしまうのが普通です。これは、赤ちゃんの胃がまだ小さく、こまめな授乳が必要だからです。

夜中に何度も起きる日が続くと、体も気持ちも少しずつ疲れてきます。でも、赤ちゃんにとってこれが自然なリズムです。昼夜の区別がまだついていないため、夜でもお腹が空くと泣いて起きます。 こうした毎日を重ね、赤ちゃんは少しずつ外の世界に慣れていきます。

生後3〜6か月で少しずつリズムが整ってきます

この時期になると、赤ちゃんの体内時計が少しずつ育ってきます。昼間に起きている時間が増え、夜にまとまって眠るようになる赤ちゃんもいます。

ただし、まだ夜中に授乳やおむつ替えで起きることもあります。少しずつ「夜は寝る時間」という感覚が育っていくので、焦らず見守りましょう。

昼間は明るい部屋で過ごし、夜は照明を暗めにして静かな環境にすると、赤ちゃんは少しずつ昼夜の違いを感じられるようになります。

生後6か月〜1歳で“しっかり睡眠”に近づきます

この頃になると、夜に6〜8時間続けて眠れる赤ちゃんも増えてきます。昼寝も1〜2回に落ち着き、生活リズムが安定してきます。

この時期から、寝かしつけのルーティンを取り入れるのがおすすめです。たとえば、

・お風呂に入る
・絵本を読む
・部屋を暗くする など、毎晩同じ流れを作ることで、赤ちゃんも「そろそろ寝る時間だな」と感じやすくなります。

睡眠環境を整えると、眠りの質がぐんと上がります

赤ちゃんがぐっすり眠るためには、安全で快適な睡眠環境がとても大切です。特に注意したいのが、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクです。

ベビーベッドには、柔らかい毛布やぬいぐるみを置かないようにしましょう。寝返りで顔が埋もれてしまうと、呼吸ができなくなる危険があります。

また、赤ちゃんは仰向けで寝かせるのが基本です。うつぶせ寝は窒息のリスクが高まるため、避けましょう。

室温は20〜25℃くらいが理想で、音や光もできるだけ少なくすると、眠りが深くなります。最初の6か月は、ママパパと同じ部屋で寝かせてあげると安心感もアップします。

赤ちゃんはまだ自分で身を守れないからこそ、大人が環境を整えてあげることが大切です。

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焦らず、赤ちゃんのペースに寄り添う

赤ちゃんの睡眠には個人差があります。「うちの子はまだ夜中に起きる…」と不安になることもあるかもしれません。でも、それも成長の一部です。

大切なのは、赤ちゃんのペースに合わせて、無理なくリズムを整えていくこと。ママ・パパも休めるときにしっかり休んで、赤ちゃんと一緒に少しずつ成長していきましょう。